Women's Sexual Healthについて書くブログ

昼間は医療機器メーカーの会社員が女性のセクシャルヘルスとラブライフ、台湾・日本国際結婚と妊娠・出産について書きます

台湾の産後ケア ①夫からの爆弾編

妊娠が分かり、なんとか落ち着いてきてそろそろ産む病院を決めようか、という3ヶ月頃のこと。

台湾人の夫から「台湾の産後ケアの施設に入ればいい」と言われました。
「すごくいいから、これ見てみて」と、とある施設のウェブサイトを見せてくれましたが、その施設は、当然のごとく台湾にある施設です。

私「えっ?いつ入るの?」
夫「産後すぐだよ」
私「産後すぐに台湾に行くの?」
夫「そうだね」
私「確実に無理でしょ!産後すぐに飛行機乗れないでしょ」
夫「じゃあ台湾で産めば」
私「はっ?台湾で産むの?!」(頭混乱)
夫「とにかく、産後院には絶対に入らなきゃだめだから。すごくいいから、漢方とかで全部身体をケアしてくれるから、見て!これ見て!」

こんな感じの、台北付近にある産後ケアセンターのウェブサイトを見せてくれたのでした。
maan95.com


高級なホテルのような立派なロビーとお部屋、お庭やスパなどもあり、お母さんのためのケアと、赤ちゃんのためのケアを提供している様子。
上記サイトを見て頂くと、「服務項目」の欄がサービスメニュー、の意味ですが、
そこには、「医療ケア」「健康療法」「食事療法」「中医療法」(漢方医療)「SPAケア」「エクササイズケア」などのメニューがあります。
話によると、施設によりますが高いところでは1ヶ月100万円ほどもするとのこと。しかし値段にも関わらずすごく人気なので、予約を取るのがとても難しくすぐに埋まってしまうとのこと。


いきなり台湾で産む話まで浮上し、何度も行っている身近な台湾とはいえ、初めての出産で全てのことが分からない中、さらに言葉も習慣も慣れない場所に行くことに、まずは思考回路ストップしました。
私は自分のことを、これまで、新しいものや刺激にも好奇心がある方で、多少のことも受け入れる人間だと思っていたのですが、
こういうときまずは最初の防御反応で、人間、完全拒否モードになることを発見しました。
ものすごい保守派なおカタイ自分を自覚しました。

「無理!慣れたところがいい!私の両親が近くにいるとか、実家か少なくとも東京がいい!!しかもそんな高いのは意味が分からない!」

産後院のウェブサイトもろくに見ず、無理だ無理だとしばらくごねていたのでした。



その後も、夫から何かと産後ケアの話があり、
台湾では1ヶ月は必ず産後のケアを受けること、
みんな台湾の女性は出産後に最低1ヶ月は産後ケアセンターに入ること(あとから全員が産後院に入るわけではなく、自宅で母親や義母からケアを受ける人も多いと知りましたが)、
このケアを受けないと、その後の体調が全く変わってくること、
むしろ受けるとそれまでの体質が改善されること、、、
などを説明され、だんだんウェブサイトなどで情報を調べるようになったのでした。


もしかして、日本でもそういう施設があるのではないか?と思い立ち、まずはネットで調べてみた結果、
多くはないものの、助産院などのいくつかの施設で、産褥入院、産後ケアを受けられることが分かりました。

そのことを夫に伝えたところ、
台湾の施設では漢方調理で体質改善、というのが主眼であることに比べ、日本の施設では見た限り、そういった考え方がないのが多少不満のようでしたが、
「まあ、これでもいいんじゃない」という話になり、まずは見学に行ってみよう、という話になったのでした。



次回、②につづく。。