Women's Sexual Healthについて書くブログ

昼間は医療機器メーカーの会社員が女性のセクシャルヘルスとラブライフ、台湾・日本国際結婚と妊娠・出産について書きます

なんでセクシャルヘルス?のきっかけ

始めに、なぜWomen's Sexual Healthがテーマなのか、そのきっかけについて書いておこうと思います。

 

女性のからだの仕組み、月経、男女の性、セクシュアルライフ、食のこと、、、について、好奇心から探求を始めたのは、今から6〜7年ほど前のこと。

趣味で探求していたら、いつの間にか仕事も近からず遠からずの婦人科系診断用医療機器メーカーに就職し、さらに仕事では不十分で、もっと一人一人の女性の生活に寄り添い、悩みに役立てるように何かしたい、という思いから、昨年からはラブライフカウンセリング、カップルマッサージを学んでいます。

 

6〜7年前の興味のきっかけは、元はと言えば私自身が婦人科に通い始めたこと。

当時自治体から届いた「子宮頸がん検診無料クーポン」がなかったら、行っていなかったかもしれない、このクーポン、その当時、20歳、25歳、30歳、35歳、40歳を迎えた女性に国から配布されたもので(※)、無料だし行ってみようか、と軽い気持ちで検診を受けに近所の婦人科に行ったのでした。

(※平成21年度〜25年度までの5年の間に配布。現在は各自治体によりクーポンの配布有無は様々のようです。)

 

その頃の私の状況と言えば、仕事で悩み、自分にも自信が持てず、この先どうしていくのか未来が見えず行き詰まっていたうえに、プライベートでも付き合っていた彼(現・夫)との関係が不安定で、喧嘩ばかりの毎日。自分の感情もなかなかコントロール出来ず、怒ったり泣いたり、浮き沈みが激しく、安定とはほど遠い毎日でした。

 

子宮頸がん検診の結果は思いもかけず再検査。

その再検査のために婦人科に通っている際に、日々の不調(不安定さ、毎月の浮き沈みが激しいことや、身近な人に対して当たってしまうこと、それによって毎日の生活や人間関係、仕事にも支障が出ていることなど)を医師に相談したところ、PMS月経前症候群)という症状があることを教えてくれたのでした。

 

PMS月経前症候群)とは、月経(生理)の3〜10日位前から起こる気持ちやからだの不調のことで、月経が来ると症状が弱まり、やがて消えていきます。

PMSの不快な症状は200種類以上もあると言われており、中でも多いのは、イライラする・怒りっぽくなる、肌あれ、にきび、のぼせ、下腹部がはる感じがする、下腹部に痛みを感じる、腰が痛い、頭が痛い・重くだるい、乳房が痛い、落ち着かない、憂鬱な気分になる…などで、人によっても、その月によっても大きく違いがあるとのこと。

多くの女性が月経(生理)の前になんらかのPMSの症状を抱えていると言われていますが、知らずに悩んでいる人もたくさんいるようです。

原因は、排卵から月経までの期間に分泌される女性ホルモン「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の急激な変動が関わっていると考えられていますが、女性ホルモンの低下だけが原因ではなく、ストレス等多くの要因からも影響を受け、起こると考えられています。

 

私は、治療として排卵を抑えるピルと、漢方薬を処方してもらいました。でも薬と同様に、もしかしたらそれ以上に一番自分にとって影響の大きかった効果は、毎月のリズムに沿って、自分の心身の状態を客観的にとらえようと努力し始めたことでした。

自分のリズムを知って、調子のいいときは良いなりに前のめりで楽しんで、ヤバいな、と思ったら無理をしないように気をつけたり、気分の良くなることをしたり、好きなものを食べて気分転換したり。それから、「今、私ヤバい時期だから!」と周りの人に先に警告しておくこと。

 

それまで一番辛かったのは、イライラや感情の浮き沈みの激しさ・爆発が、「私個人のどうしようもない性格、性質」と捉えられ、性格を直すべき、と身近な人(まあ、彼なんですけど。)から言われていたことでした。

そのことで、私の性格が悪いんだ、、と自分自身を責め、でもどうして良いか分からずまた悩み、、の悪循環になっていたところから、(そういう部分があるのは決して否めませんがね・・・)もっと客観的に、月経のリズムや、女性ホルモン、という点から改善できるかもしれない、と思えたのは、私にとってかなり大きな救いでした。

 

ちなみに子宮頸がんに関しては、数度検査を受けて経過を見るうちに、陰性の結果となり、問題無しでした。

 

 

その後、数年が経ち、転職や結婚も経て、ラブライフカウンセリングのコースまで修了したのが昨年。

 

近い未来、ラブライフ、セクシュアルヘルスのアドバイザーとして、なかなか普段口に出して話し合うことのないセクシャルヘルスのこと、セクシュアルライフや性に悩む人に役立つ情報を世に広める活動をしたい、というのが今の私の密かな夢なのです。

 

 

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